思い出のある大切なきものが、着よう~! という時にタンスから出してみたら、あら大変~! なんて事よくありますよね。
きものをお召しになった後は、まず、シミがついていないか全体を点検してみてください。シミは早ければ早いほど落ちやすく、遅いほど落ちにくくなります。
また、わずかな汗でもそのままにしておくと、黄バミ、シミになってしまう事もよくあります。長期間お召しにならないときは汗取りをお勧めします。
それと、最近よく相談を受けるのが、タンスの中をのぞいて見たら、な~んとカビがついていたというのです。昔からよく年に2回虫干しをすればきものは長持ちすると言われてきましたが、その通りです。日々の生活におわれて、ついついきもののお手入れが忘れがちになります。きものに風を通してあげるという事がとても大事なことなのです。
パールト-ン加工(撥水加工)をお勧めします
繊維の奥までパールトーンを浸透させることで、非常に高い撥水効果を発揮し、生地の縮みや、汚れを防いでシミを出来にくくします。また、従来の膜をはる防水加工と違って風合いや光沢、通気性が変わらないので、きものの本来の着心地を保つことが出来ます。
1、水溶性 | 水に溶ける |
食物、酒類
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溶かして他の布に移し取る |
2、油溶性 | 石油系溶剤に溶ける |
機械油、アイシャドウ |
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3、1・2が変化した物 | 水にも石油系溶剤にも溶けない | 血液、汗等が古くなって変質したもの | 漂白剤などを使い科学的に変化させて取る |
1、部分落とし | シミ抜き | 汚れが狭い部分に集中している場合、水、溶剤、薬品などを用いて集中した汚れを落とす |
2、全体洗い | 丸洗い | 全体が汚れている場合仕立てたまま丸ごと洗う |
洗い張り | 仕立て直しの時など、解いて中性洗剤を用いて洗う | |
生き洗い | 解いて、揮発油を用いて洗う | |
3、染め替え | 全体に黄ばんだり色あせたもの、色柄の古びたもの、年齢、趣向に合わなくなったものを色抜きした後、新たに染め加工する | |
4、再生加工 | シミ跡のあるもの、色柄のパッとしないものなどに、一部に色さし、色かえをする |
汚れがひどくなったので、洗い張りをしてお仕立て直しをする。寸法が合わないのでお仕立て直しをする。お母さんの思い出のきものをお嬢さんにお仕立て直しをする等々、また、喪服、留袖、色無地などの家紋の入れ替え直しを承りますので、どうぞお困りのことがあればお気軽にご相談ください。